3月になると、来年のクラス分けを考える時期になります。いわゆる、学級編制を決めるのです。学級編制は、主に1年間子どもを見てきた担任の先生で行われていきます。

新しいクラスというのは、子どもたちにとって、とてもわくわくするものですでは、先生たちはどのようにして、新しい学級のメンバーを決めていくのでしょうか

①準備

まず、私の学校では、一人ひとりの名前と情報を書いた名簿を作ります。過去に担任した先生からの申し送りも記されたもので、一人ひとりについて、詳しく記されています。そして、そのクラスをバラバラにするために、名簿を横に切り短冊を作ります。こうすることで、子どもを自由に動かせ、操作しながらクラス編成ができるのです。

②クラス分け

 それでは、いよいよ、新しいクラスを組み立てていきます。注意する要素は以下のとおりです。

  • 男女比
  • 学力
  • 運動能力
  • 特別支援ファイルがあるか
  • 習い事(特にピアノ)
  • 来年度の学級PTA会員かどうか
  • 人間関係(子ども同士の相性)
  • 子どもの特性
  • 昨年度以前の申し送り

このように沢山の要素を元に、来年度の子どもを振り分けていきます

実際、かなり大変な作業となります。そしてこのクラス分けは1日では終わりません。様々な組み合わせ、場合を考慮し、担任だけでなく、管理職や前年度の担任など多くの目で点検をします

クラス編成では、最初にペアを作ります。どのようなペアかというと、人間関係で組んだペアです。子どもの中には、ある子どもと一緒でないと、自分の意見が言えなかったり、不安を感じてしまう子がいます。それは、3人以上のグループの場合もあります。学級編制では、次の年で学級の子ども、一人ひとりが活躍したり、意見を言えたりするよう配慮する必要があるので、自分から前に出れない子のために、仲の良いまたは話し相手になりやすい子どもを付ける事が多いのです。

特に、新6年生の場合は、修学旅行のペア作りを見越してクラスを組むことも多く、最新の注意を払います。

さて、人間関係もはっきりしたところで、次にクラスの力が平等になるように子どもを分けていきます。

人によって様々ですが、まずは、運動能力で分けていきます。運動能力はそのまま運動会の結果に繋がりやすいので、気をつけて分けます。中には、本当に運動が苦手な子も存在します。そういったときは、50m走の記録を比べて、本当に足の遅い子がいるクラスに、足の速い子を多めに振り分けるなどして調整を行います。

運動能力で振り分けることができたら、学力の調整を行います。学習能力は、国語、算数、理科、社会の成績の合計で求めます。数値で表すために、以下のような方法をとります

3段階評価なら、(国、算、社、理)(3,3,3,2)なら、足して「11」、 (国、算、社、理)(1,2,2,2)なら、足して「5」というように計算するのです。

では、いよいよクラスを作っていきます。

男子と女子が平等になるようにして、相性も考えて・・・・

完成です。しかし、学級編制の検討は一回だけではありません。

クラスが始まったら、メンバーの入れ替えはできないので、次の日、また次の日と、完成したクラスが本当にこれでうまくいくのか検討を行います。さらに、これまでこの学年の子どもと関わってきた、元担任や授業に入ってくださった先生などにも見てもらい検討を繰り返していきます。   

さあ、これで本当に確定です。「これで良かったのかな、、、」と少し心残りがあるもは仕方がないことです。校長先生に承認をもらい、来年度のクラスが確定します。

いかがだったでしょうか、教員は1年の最後の仕事の1つとして学級編制に力を注いでいるのです。

楽しく、明るい新学期が迎えられるよう、ここからサポートが始まっています。

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